挨拶の文例集

お悔やみやお礼のご挨拶などの文例をご紹介いたします。

喪主挨拶文例集

喪主の御挨拶では、遺族を代表して、葬儀に参列いただいた皆さまへ感謝の気持ちをお伝えすることになります。従って、「葬儀に参列いただいたことへの御礼」と「生前の故人に対する厚誼への御礼」を、簡潔に述べることが基本となります。

葬儀

喪主挨拶(子)/大往生といえる最後
本日はお忙しいところ、父の葬儀にわざわざ御会葬くださいまして、誠にありがとうございました。またご鄭重なご弔意ならびにご香志を賜りまして、厚く御礼申し上げます。昭和生まれの父は、家督をゆずりまして以来二十年、悠々自適のうちにすごしておりましたが、昨日明け方眠るがごとく八十八才の生涯を閉じました。若い時からさまざまな苦労も味わい尽くした生涯ではありましたが、まさに幸せな大往生ともいえる最後であったことは、子として何よりの慰めでございました。父が晩年を豊かに過ごすことが出来ましたのも、ひとえに皆様方のご厚情のたまものと深く感謝いたしております。これからは残されたもの力を会わせて父の意志を受け継いで行きたいと思います。これまで同様のご指導とご鞭撻をお願いいたしまして、お礼のご挨拶といたします。
喪主挨拶(子)/家業の後継者として
皆様には、大変ご多忙中にもかかわらず、またお暑い中を、亡き父・青山太郎の葬儀に、かくも多数ご参列下さいまして誠にありがとうございました。私は、長男の一男でございます。喪主として一言ご挨拶を申し上げます。父・太郎は○○県○○市で青山家の長男として昭和○年○月○日に出生いたしました。○○大学を卒業後東京に出て、祖父が創立した現在の青山株式会社に入社。昭和○年に同社を引き継ぎ、以来、幾度の変転の後、今日に至っております。社業がこれまでに発展できましたのも、ひとえに皆様方のご厚情のおかげと感謝しております。七十二年の悔いない生涯を送り、故人も満足し、かつ感謝の念を持ってあの世に旅立ったことと存じます。父になり代わりまして心からお礼申し上げます。今後は残った母を大切にし、家族心を合わせて父の意志を受け継ぎ、社業発展のために身を捧げる覚悟でございます。亡き父同様、ご厚誼のほど切にお願い申し上げまして、お礼の言葉に代えさせていただきます。どうもありがとうございました。
喪主挨拶(子)/できるだけ簡潔に
本日は大変お忙しいところをわざわざお参りいただき、またご焼香を賜りまして誠にありがとうございました。父が生前中は何かとお世話になり、ありがとうございました。これからは兄弟皆仲良くし、母を大切にして立派な家庭を営み、父にも安心して見守ってもらえるように努めたいと思っております。今後とも亡き父同様のご指導ご鞭撻をお願いいたしまして、ご挨拶にかえさせていただきます。
喪主挨拶(子)/急逝した様子をのべる場合
本日はお忙しい中、またお休みにもかかわらず、かくも多数の方々にご会葬賜り、誠にありがとうございました。また会社の皆様方や先輩、友人の方々からは心のこもったお別れの挨拶を賜り、故人もさぞかし喜んでいると存じます。生前中のご好誼に厚く御礼申し上げます。父は勤勉実直な人で少しの時間もじっとしておられない性格でございました。朝は五時には起きて調べ物をし、夜はいつも十二時過ぎまで机に向かっておりました。そんな生活の積み重ねが祟ったのか、一昨日脳溢血で突然倒れ、私達が病院にかけつけた時にはもう意識がなく、そのまま帰らぬ人となりました。まだ六十一才の元気だった父がよもや亡くなろうとは全く思ってもいませんでした。今は、ただただ、一生懸命頑張っていかねばと思うばかりでございます。まだ若輩でありますので、これまでにも増してご指導とご鞭撻を賜りますよう、ここに切にお願い申し上げご挨拶といたします。本日はどうもありがとうございました。
喪主挨拶(夫)/長年連れ添った妻への感謝
本日はご多用のところ、皆様方には亡き妻のために、わざわざご会葬いただきまして、誠にありがとうございました。おかげを持ちまして葬儀も滞りなく終えさせていただきました。皆様方の暖かいお心に見送られて、妻もきっと喜んで浄土におもむいたことと存じます。生前から色々とお世話をいただきました皆様方に、故人に代わり厚くお礼を申し上げます。妻は行年七十三歳。これといった趣味もなく、ただ黙々と働いている姿を思いだしますと、もっと好きなことをさせてやっていたらと、今更ながら後悔の念が沸き上がって参ります。おかげさまで娘も孫達も元気でいますが、とりあえず私はよそ様にご迷惑のかからぬよう、妻の位牌を守ってこの家で生活するつもりでございます。どうぞ、これからも変わらぬお付き合いのほどをよろしくお願いいたします。どうも本日はありがとうございました。
喪主挨拶(夫)/若くして先立つ妻
本日は、お忙しところ、妻・花子の告別式にご参列下さり、そして最後までお見送り下さいましてありがとうございました。また多くの方々より御弔慰ならびにご香典を賜りましたこと、この場をおかりしまして厚くお礼申し上げます。私どもが結婚いたしましてから二十年、二人の子もやっと私共の手を離れ、妻もこれからは好きなことをして暮らすと楽しみにしていた矢先の出来事でした。妻がまだ四十四歳にして、ガン末期と聞かされた時には、大変ショックで、しばらくは仕事も手につきませんでした。しかし花子も入院中には毎日子供たちに囲まれ、これまでにない充実した日々を送らせていただきました。先生や看護師さんの懸命のご介護で、からだの苦痛も少なく、やすらかなうちに静かに息を引き取ることが出来ました。これまで花子は妻として母として本当によくやってくれたと思います。そして最期に「みんなどうもありがとう、本当にありがとうね」と言ってくれたのが、何よりの慰めでございました。これからは残る二人の子供と一緒に生活して参りますが、何分男手一つでは、何かと不行き届きも多いことと思いますが、どうか、これかまで同様のお付き合いをいただきますようお願いいたします。皆様本日はどうもありがとうございました。
親族代表挨拶(喪主のおじ)
本日は皆様ご多用中のところ、わざわざご会葬いただきまして誠に有難うございました。出棺に先立ちまして青山家を代表して一言ご挨拶を申し上げます。青山太郎は昭和○年に○○市に青山家の長男として生まれました。大学卒業後、○○紡績に入社し、平成○年に退職するまで、とにかく仕事一筋にまじめに人生を送った人でした。退職後は会社の同僚の方々と旅行に行ったり、近所の老人クラブの方々とご親交を賜わったりと、おかげさまで晩年は楽しく暮らすことができました。遺族にとってそれは何よりの慰めでございます。また子供達もそれぞれに立派に成長し、亡き兄ももはや何の心残りもなかったものと信じております。青山家につらなる親戚一同これからも心を合わせて、日々過ごして参りますが、遺族に対しまして、生前にも増してのご厚誼を賜りますようお願いして、ご挨拶にかえさせていただきます。どうも本日はありがとうございました。
親族代表挨拶(喪主に代わっておじ)
皆様本日はご多用中のところ、多数お集まりいただきまして、誠にありがとうございました。遺族、親族を代表いたしまして、一言ご挨拶申し上げます。私は亡き青山太郎の弟・文次郎でございます。本来ならば、喪主の花子がご挨拶申し上げるところですが、いまだ学生の身でございますので、私が代わりましてお礼の言葉を述べさせていただきます。故人は昭和○○年に○○株式会社に入社させていただき、定年後も○○株式会社に引続きお世話になっておりましたが、○月○日、心不全のため他界いたしました。在籍中には会社の皆様方には大変にお世話になり、本日の葬儀も、社長様はじめ社員の皆様方のご懇情によりまして、かくも立派に営むことが出来ましたことを大変有り難く思っております。このように多くの方々に見送られてあの世とやらへ旅立つことができ、兄もきっと喜んでいることと思います。これからは我々親族が何かと力を貸して、子供達が立派に過ごしていけるよう兄の志を継ぐよう心掛けて参りますが、皆様方には、何卒これからも、兄太郎在世中と変わることなきご厚情を賜りますよう、心よりお願い申し上げ、お礼の挨拶とさせていただきます。どうも本日はありがとうございました。
町内会代表挨拶(町内会長・葬儀委員長)
本日は、ご多用のところ、青山太郎の葬儀に多数ご参列いただきまして、誠にありがとうございました。おかげをもちまして本日の御葬儀、滞りなく執り行うことができました。葬儀委員長として遺族、親戚一同に代わりまして、厚くお礼を申し上げます。故人もきっとお喜びになってあの世に旅立って行かれたことと思います。亡くなられた太郎さんは当地域の発展について大変ご功績のある方でございまして、最近では公民館の建設に熱心にとりくまれておりました。公民館の完成を目前にして逝去されましたことは大変に心残りではございますが、私どもといたしましては、一致団結しご遺志をしっかりと受けついで参る所存でございますので、どうぞ安心してお眠りいただきたいと思います。最後になりましたが、ご会葬者の皆様方にこれからも青山家のご遺族に故人生前と変わりないご厚情を賜りますよう、心よりお願い申し上げまして、はなはだ簡単ではございますが、ご挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。

通夜

通夜の謝辞/励ましへの感謝をのべる
本日は、ご多用中のところ、またお足許の悪い中を多数お参り下さいまして誠にありがとうございました。また先ほどから、慰めや励ましのお言葉をいただきありがとうございました。亡き父も、喜んでくれていることと存じます。本日はお疲れのところを遅くまで本当にありがとうございました。
通夜の謝辞/通夜振る舞いへの案内
本日はご多用中のところ、父の通夜にお集まりくださいまして、誠にありがとうございました。別室に、ささやかではございますが、軽い食事とお酒の用意をいたしておりますので、どうぞ召しあがってお帰りいただきたいと存じます。本日は本当にありがとうございました。
町内会代表謝辞(町内葬儀委員)/告別式のお知らせを兼ねて
ご列席の皆様に葬儀委員を代表いたしまして私から一言お礼の挨拶を申し上げます。本日は、ご多用にもかかわらず、また会社の方々には遠路わざわざお参り下さいまして、誠にありがとうございました。深く感謝の意を表したいと存じます。青山太郎の告別式は明日午前十一時より、大乗寺様で執り行われます。どうぞ多数の御臨席を賜りますようお願い申し上げます。老人クラブ、町内会役員の方々には開式三十分前までにはご参集くださいますようご案内申し上げます。本日はありがとうございました。

初七日法要

初七日法要喪主挨拶/一般的なスタイルとして
喪主として一言ご挨拶申し上げます。只今はお寺様よりご丁重な初七日のお経を賜りまして、誠にありがとうございました。容体が急変しました一昨日来、皆様には何かとお世話になりました。お陰様で葬儀も滞りなく済ますことができ、お礼の言葉もございません。あまり突然のことでこれから先のこととて考えてもおりませんが、皆様方のご指導のもと家族力を合わせ、一生懸命父のあとを守って行こうと思っております。どうぞ今後共よろしくお願いいたします。十分な用意も出来ませんでしたが、父の好きだったお酒だけは十分用意いたしましたので、生前の思い出などお聞かせいただきながらゆっくりとお過ごしいただければと存じます。本日は誠にありがとうございました。

遺族の御挨拶

遺族の方々には、喪主や親族代表としてのご挨拶以外にも、葬儀に参列いただいた方やご寺院に、簡単なご挨拶・御礼をのべる場面があります。ここでは、ご遺族にとって必要な、ご挨拶の一例を掲載いたしました。

病院・医師・看護師への挨拶
皆様には、連日にわたり心からの看護をいただき、本当にありがとうございました。○○も、きっと喜んでいることと思います。
肉親への連絡
(お爺さん)が○時に亡くなりました。今、病院から電話しています。これから家に連れて帰ります。
ご近所回り
本日、(父)が死去いたしました。今日明日と人の出入りなど、何かとご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願いいたします。
会社への連絡(例1:喪主の会社へ上司に)
(父)が今朝○時に死去いたしました。通夜は本日○時より、告別式は明日午前○時より自宅にて行います。○日頃までお休みをいただきたいと思います。皆様によろしくお伝えください。
会社への連絡(例2:故人の会社へ)
○○の(長男)の○○です。(父)が本日午前○時、病院で息を引きとりました。葬儀の日取りはこれから親族で相談いたしますが、とり急ぎご連絡申し上げます。
枕経のお願い
お世話になっております△△町の□□でございます。実は、○○が、つい先ほど亡くなりました。ただいま自宅へ連れて戻りましたので、ご住職様に枕経をお願いしたいと思います。
僧侶への挨拶
お忙しい中、早速ご足労願いまして誠にありがとうございます。(父)もさぞ安心することと存じます。なお、私共は何分不慣れですので、色々ご指導いただきますようお願いいたします。
寺院に費用を尋ねるとき
恐れ入りますが、お布施の準備の都合もございますので、いかほどご用意したらよろしいかをお聞かせ願えればと存じます。
通夜・葬儀の通知
通夜と告別式の日取りが決まりましたので、ご連絡申しあげます。通夜は自宅にて本日○時より、告別式は明後日午前○時より、○○寺にておこないます。皆様によろしくお伝え下さい。
世話役のお願い
いろいろお世話になります。わからないことが多く、至らぬ点がございましたら遠慮なくおっしゃって下さい。どうぞよろしくお願いいたします。
弔問客の応対
お忙しいところ、お越しいただき、ありがとうございます。生前は、たいへんお世話になりました。本日○時に、静かに息をひきとりました。たいへん安らかな最後でございました。
香典をいただいた時の応対
ご丁寧にどうもありがとうございます。霊前に供えさせていただきます。
対面を申し出る時
よろしければ、最後の姿を見てやってください。とても安らかに眠っております。
お手伝いの申し出のお礼
ありがとうございます。何から手をつけていいのかわからない状態ですので、大変助かります。よろしくお願いいたします。
僧侶のお迎え
お寒いところ、お越しいただきまして、ありがとうございます。定刻に始めたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
通夜の読経終了時の挨拶
本日はお忙しいところ、お参りいただきありがとうございました。故人もさぞ喜んでいることと存じます。お通夜のおつとめは、これにて終わらせていただきます。
通夜振る舞いの始め
ささやかではございますが、お食事の準備がしてございます。故人の生前のお話しなどお聞かせいただければと存じます。
通夜振る舞いの終り
本日はお寒いところありがとうございました。こんなに心のこもったお通夜をしていただき、故人もさぞかし喜んでいると存じます。これよりは家族にてお守りいたします。本日は、どうもありがとうございました。
出棺の挨拶
本日はご多用のところ、わざわざご会葬いただき誠にありがとうございました。生前からご親交いただきました多くの方々にお見送りいただき、故人もさぞかし喜んでいることと存じます。生前の厚誼に対し厚くお礼申し上げます。これからは、私ども遺族一同故人の遺志に沿うよう努めていく所存でございます。何分のご指導ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。
心づけを渡すときの言葉
お世話をかけました。ほんの心ばかりでございますが、どうぞお納めください。
お斎(おとき)の前の挨拶
本日はご多忙のところ、(父)○○のためにご参列下さいましてありがとうございました。おかげ様で菩提寺のご住職様のお導きで、とどこおりなく葬儀をすませることができました。簡単ではございますが、食事を用意いたしましたので、ごゆっくりお召し上がり下さい。
お斎の終了時の言葉
本日はこれにておひらきにしたいと存じます。(父)がいなくて寂しくなりました。残りました家族一同助け合ってやって参りたいと思います。これまで同様ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

弔辞・弔電のこころえ

弔辞作成のポイントと奉読の作法

弔辞は故人を弔い送るのみではなく、生前の業績をたたえ、故人の人となりや経歴を参列者たちに伝えるのが目的です。弔辞は奉読後に祭壇に供え、最終的には遺族のもとで保存されます。また、弔辞は大判の巻紙か奉書紙に毛筆で書くのが正式です。縦書きで、巻紙では最初に10センチほど余白をとって書き出し、奉書紙の場合は、1枚に収まるように書きます。いずれの場合にも、奉書紙1枚を半分に切った上包み用紙を左前に3つ折りにし、その上に「弔辞」もしくは「弔詞」と上書きします。

文章は原稿用紙二枚ぐらい
弔辞の長さに決まりはありませんが、5分以内がよいでしょう。また、奉書紙一枚に書く場合には、一般的に400字詰原稿用紙2枚ぐらいを基準にするとよいでしょう。これならば、朗読時間も2、3分程度ですみます。 文章は簡潔に哀惜の情を素直に表現するのが理想で、一般にはごく普通の口語体の文章で書きますが、格式を重んじる場合には文語体を用います。
節度をもった表現
弔辞のなかに故人の経歴や業績を入れる場合には、事前に遺族や関係者に確認しておきます。死亡原因(病気とか事故)については、あまり詳しく述べないのがマナーですが、死に至った経緯などは、ある程度知っておいたほうが故人の一生を掴むうえで必要でしょう。また、自分の気持ちを率直に表すことも大切ですが、遺族や参列者に不快感をあたえるような記述は絶対に避けます。また、他にも弔辞を捧げる人がいる場合には、遺族にその人と故人との関係を聞き、なるべく内容が重複しないよう配慮します。
忌み言葉に注意
忌み言葉は、遺族や参列者に不快感をあたえたり、葬儀の雰囲気を乱したりすることがありますので、使わないのがマナーです。「くれぐれも」とか「返す返すも」「重ね重ね」などの「重ね言葉」も使いません。これは不幸が、重ならないようにとの願いからでたものあり、同じ意味で「幾重にも」「再三」「追って」なども使わないほうがよいでしょう。
呼びかけの言葉で始めます

一般的に弔辞は故人への呼びかけの言葉で始めます。「謹んで○○さんの御霊前に申し上げます」「ここに○○株式会社専務取締役○○○○氏の葬儀が執り行われるにあたり、謹んで同氏の御霊前に申し上げます」など呼びかけ方は、弔辞を捧げる者と故人との関係によって違ってきます。ただし、キリスト教式の葬儀では、呼びかけはしないことになっています。文章構成は、冒頭の呼びかけに始まり、一般的な流れは下記のとおりです。

1.故人の死に対する驚きと悲しみをこめての惜別
2.故人の簡単な経歴と自分との関係
3.故人の功績や人間的長所を賛える
4.遺族への慰めと励まし
5.故人の業績などを継いでいく決意

弔辞の読み方
弔辞は故人へ語りかけると同時に、その遺族や参列者にも聞いてもらうものです。このため、耳で聞いてわかりやすい言葉や発音しやすい言葉を選びます。そして、低く静かに、ゆっくり一語一語かみしめるように、心をこめ、ていねいに読み上げることが大切です。格式のある弔辞とは、故人を追慕し弔う心のあり方が、素直に文章の中ににじみ出ているものといえましょう。

弔電文例

弔電は電話で申し込む方法(受付時間は午前8時から午後7時(年中無休))の他、インターネットで申し込む方法があります。
参考:NTT東日本 D-MAIL / NTT西日本 D-MAIL

電話で弔電を打つ場合
1.電文を考え、相手の住所や名前と一緒にメモします。
2.メモができたら局番なしの「115」に電話します。
3.オペレーターが出たら、自分の電話番号と名前を告げ、次に相手の住所と名前を告げます。
4.電文をゆっくりと読みます。
5.誰が打ったか名前を知らせたい場合は、電文の最後に名前を入れます。(住所、会社名、役職などを入れる場合も)
6.終わったら、オペレーターが相手の住所、名前、通信文をくり返すので再確認をします。

NTT「おくやみ電報」文例

ご利用の際は「お悔やみの○○番」とお申し込みください。文例の文章は、一部ことばを入れかえてご利用になれます。文例中の○○には、固有名詞を当てはめてお申し込みください。

一般的な文面
[7501] ご逝去の報に接し、心からお悔やみ申しあげます。
[7502] ご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。
[7503] 悲報に接し、悲しみにたえません。心よりご冥福をお祈りいたします。
[7504] 在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。
[7505] ご生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。
[7506] ご生前のご厚情に深く感謝するとともに、故人のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。
[7507] ご訃報に接し、心から哀悼の意を表します。安らかにご永眠されますようお祈りいたします。
[7508] ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。ご家族の皆様が心を合わせて、強く生きられますようお祈りいたします。
[7509] ご逝去の知らせを受け、ただただ、驚いております。ご生前のお姿を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。
[7510] いつまでも、いつまでもお元気で長生きしてくださるものと思っておりました。在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。
[7511] ○○様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。
[7512] ○○様のご逝去を悼み、ご冥福をお祈りいたします。
[7513] ○○様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
[7514] ○○様のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申しあげます。ご生前をお偲びし、悲しみにたえません。遥かにご冥福をお祈りいたします。
[7515] ○○様のご訃報に接し、お悲しみをお察し申しあげますとともに衷心より哀悼の意を表します。
[7516] ○○様の突然のご逝去の報に接し、お慰めするすべもございません。衷心より哀悼の意を表します。
[7517] ○○様のご逝去を知り、驚愕いたしております。いたってご壮健と伺っておりましただけに、申しあげる言葉もございません。皆様のご落胆もいかばかりかと存じます。どうぞご自愛くださいませ。ご冥福をお祈
りいたします。
[7518] 最愛の○○様がお亡くなりになられたお悲しみは、計り知れないものとお察しいたします。どうぞお気を強くなさってください。心からお悔やみ申しあげます。
[7601] 突然の悲報に接し、驚愕しております。謹んでご冥福をお祈りいたします。
[7602] 突然の悲しいお知らせに接し、悲しみにたえません。在りし日を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。
[7603] あまりに突然のご逝去、お慰めの言葉もございません。ただ、ご冥福をお祈りするばかりです。
[7604] 突然の悲報に接し、動揺のあまり声も出ませんでした。ご遺族の方々のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします。心からご冥福をお祈りいたします。
[7605] 悲報に接し、心からお悔やみ申しあげます。お力落としをお慰めするすべもなく、ただ故人のご冥福を祈りあげるばかりです。
[7606] 突然の悲報に接し、ご遺族様のお悲しみ。いかばかりかと拝察いたします。お別れもできなくて、残念です。故人のご冥福をお祈りいたします。
[7607] 突然の悲報に接し、驚いております。残されたご家族の皆様のご心情をお察しし、すぐにもお慰めに飛んでまいりたい気持ちですが、遥かな地よりご冥福をお祈りいたします。
[7608] まさかとは思いましたが、ニュースで知り驚いています。さぞかし皆様お心落としのことと存じますが、一日も早くお悲しみから立ち直られますように。謹んでお悔やみを申しあげます。
[7612] 突然の悲報に接し、呆然自失のありさまです。お元気だったころのお姿ばかりが目に浮かび、訃報がいまだに信じられません。今はただ、ご冥福を祈るのみです。
[7613] ご生前の笑顔ばかりが目に浮かびます。どうぞ安らかな旅立ちでありますよう、心からお祈りいたします。
[7615] ご逝去の報に呆然といたしました。働き盛りのお元気だった故人の面影が目に浮かびます。教えていただきたいことが、まだまだたくさんありましたのにと悔やまれます。心からご冥福をお祈りいたします。

お父様(ご尊父様)
[7521] ご尊父様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。
[7522] ご尊父様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
[7523] ご尊父様のご逝去を、心よりお悔やみ申しあげます。在りし日のお姿を偲びつつ、ご冥福をお祈りいたします。
[7524] ご逝去の報に接し、謹んで哀悼の意を表します。ご尊父様には、幾多のご厚情をうけながら、ご恩返しをすることもできず、痛惜の念もひとしおです。ご冥福をお祈りいたします。
[7525] いつもお元気そうに談笑されていたお父上様を思い出します。父もすっかり肩を落として、在りし日の思い出に声を詰まらせています。故人のご冥福をお祈りいたします。
[7614] ご訃報に接し、ただただ悲しいばかりです。故人は慈父のようなお方でした。安らかにお眠りになられることをお祈りいたします。

お母様(ご母堂様)
[7531] ご母堂様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。
[7532] ご母堂様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
[7533] ご母堂様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。お慰めの言葉もございません。今はただ、心から、ご冥福をお祈りいたします。
[7534] 悲報に驚いています。あなたのお気持ちを思うと胸が痛みます。心から哀悼の意を表し、お母様のご冥福をお祈りいたします。
[7535] ご母堂様のご急逝を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。いつも、お優しかったお顔を思い出し、まだ信じられない気持ちです。心よりご冥福をお祈りいたします。
[7536] お母様のご逝去に深く哀悼の意を表します。家族ぐるみでお世話になりました。ご冥福をお祈りいたします。

息子様(ご子息様)
[7541] ご子息様のご逝去を悼み、謹んでご冥福をお祈りいたします。
[7542] ご子息様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
[7543] ご令息様の突然の悲報に愕然といたしております。ご家族の皆様のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします。謹んでお悔やみ申しあげます。
[7544] ご子息様の急逝の報に接し、悲しみにたえません。前途洋々たる時に突然他界され、ご両親様のお悲しみ、ご無念のお気持ちは、いかばかりかとお察し申しあげます。

お嬢様(ご令嬢様)
[7551] ご令嬢様のご逝去を悼み、謹んでご冥福をお祈りいたします。
[7552] ご令嬢様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
[7553] お嬢様のご逝去を悼み、ご両親様のお嘆きをお察し申しあげますとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。
[7554] お嬢様の突然のお旅立ち、ご両親様のお嘆きいかばかりかと、拝察申しあげます。在りし日の美しいお姿を偲び、衷心より哀悼の意を表します。

お子様(お孫様)
[7561] お孫さまのご急逝の報に接し、驚きを禁じ得ません。お二人のご傷心を思うと、涙がこぼれます。心から哀悼の意を表します。

弔問欠席(参列できない場合)
[7609] 悲しいお知らせに呆然としております。お別れにも伺えず、残念でなりません。心からご冥福をお祈りいたします。
[7610] お悲しみに対し弔問かなわぬ非礼をおわびし、謹んで哀悼の意を表します。
[7611] ご生前のご厚情を思えば、お見送りをしなければなりませんのに、健康を害し伺えず申し訳ございません。故人のご冥福を祈って手を合わせております。

友人・先生
[7616] 幼なじみの友との別れの報に接し、悲しみでいっぱいです。たくさんの思い出をありがとう。どうぞ安らかにお眠りください。
[7617] 最愛の友の訃報を聞き、深い悲しみに襲われています。仕事を愛し、家族や友を愛し、何事にもひたむきだった彼。ご遺族皆様のご心中をお察し申しあげ、心からご冥福をお祈りいたします。
[7618] 会いたい、会いたいと思っておりましたのに、こんな突然のお別れになってしまいました。悔しくてなりません。ご冥福をお祈りしたします。
[7619] 先生のご訃報に接し、人生の師を失った悲しみでいっぱいです。先生の尊いお教えは、私の心の中に生き続けます。どうか安らかにお眠りください。

企業向け
[7620] 御社社長様のご訃報に接し、ご生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。
[7621] 御社社長様の不慮のご逝去の報に接し、御社ご一同様に衷心より哀悼の意を表します。
[7622] 会長様のご逝去に際し、惜別の急を禁じ得ません。ご功労に敬意を表しますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
[7623] 社長様のご訃報に、当社社員一同、謹んで哀悼の意を表します。ご遺族の皆様ならびに社員ご一同様に、心からお悔やみ申しあげます。

社葬・団体葬弔電文例
・○○部長様のご霊前に、深く哀悼の意を表します。
・貴社専務の○○氏、ご急逝の知らせを受け、心より哀悼の意を表します。
・貴社の○○様のご永眠に接し、深く哀悼の意を表します。
・ご逝去を悼み、故人のご功績をたたえ、心からお悔やみ申しあげます。
・会長様ご天寿を全うされました由、謹んで哀悼の意を表します。
・○○様の不慮のご逝去の報に接し、貴社ご一同に心からお悔やみ申しあげます。
・御社○○重役様のご生前の功績をしのび、当社幹部一同、心からご冥福をお祈り申しあげます。
・突然のご逝去に接し、職場の一同、まことに驚愕、くやしさで言葉もありません。深く哀悼の意を表わします。
・御社社長の片腕として、永年ご活躍されてきた専務○○氏、突然のご永眠、言葉もございません、遥かに、哀悼の意を表します。
・かねてご病気、ご療養中とは伺っておりましたが、このたびの○○社長のご逝去の報に、心からお悔み申しあげます。
・○○翁の突然の訃報に、家内ともども深く悲しんでおります、このくやしさを仕事にぶつけ精進いたす所存です。
・天寿を全うされました○○会長の、在りし日を偲びつつ、ご冥福をお祈り申しあげます。
・貴社○○氏の、ご逝去のご通知をいただき、心からお悔やみ申しあげます。
・御社社長のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。
・在りし日のすばらしい部長を偲び、はるかにご冥福をお祈り申しあげます。

もしもの時の心得

もしもの時に慌てないよう、知っておきたい葬儀の流れや習慣に関する各種情報をはじめ、
挨拶文例やご参列者への一般的なマナーなどをまとめています。



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