参列の心得

葬儀に参列するにあたり、会葬者が心掛けるべき、
一般的なマナーや心得をご説明いたします。

葬儀参列時の用意

服装
通常は、黒の礼服を着用しますが、間に合わなければ、黒めの平服でも構いません。ただし、ワイシャツは白、ネクタイ・靴は黒色が一般的です。また、女性の場合は、黒もしくは地味な色のスーツかワンピースで、アクセサリー類の着用は避けましょう。
持ち物
必要になる持ち物としては、数珠・名刺・香典(できれば、袱紗に包んで)です。また、白いハンカチ、ティッシュ、女性であれば、小物入れ等も持参したほうがよいでしょう。
葬儀に参列できない場合は?
何かの事情でご葬儀に参列できない場合には、代理の方に名刺と香典を持たせて参列してもらうか、後日、お詫びの手紙を添えて香典を郵送します。その場合、不祝儀袋に包んだ上で、現金書留にしてお届けします。

香典について

香典袋の表書き
仏式葬儀 「御香奠」「御香典」「御霊前」が一般的です。また、「ご仏前」は、四十九日法要以降の法事の際に使われることが通例です。 神式葬儀(神葬祭) 「御玉串料」と書くことが多いようです。 キリスト教式 「御花料」や「献花料」とします。 ※「御霊前」については、各宗派で共通して用いられています。ただし、浄土真宗においては、故人は亡くなってすぐに仏様になるという思想があるので、避けた方が良いでしょう。
表書きの書き方
水引きラインから、わずかに下がった中央に氏名を書き、裏面の左端に金額と氏名・住所を書きます。中袋に書くときは、表中央に金額、裏面左端に住所・氏名を書きます。住所は、受け取られた方が記録をつけますので、必ず記します。また、連名の場合は、表に氏名を書くのは3名までで、右側に目上の方の名前を入れます。人数がそれ以上の場合は、「○○課一同」「○○会一同」などと書き、全員の住所・氏名を別紙に書いて中包に入れます。
香典袋のたたみ方
香典袋を折る場合には、不祝儀袋ですので、左手前に折るのが正式です。裏面は、上側が下の折られた紙の上に重なるようにします。香典に用いるお金は、あらかじめ準備してあったことを嫌い、一般的に使用したお札を使いますが、新札を使う場合は、一度折り目を入れて用います。
香典の渡し方
受付の係りの方にお渡しする場合は、表書きの名前を相手側に向けて差し出します。また、通夜などで受付が設けられていない場合には、祭壇に供えます。その際、香典の表書きはこちら向きになるように置きます。通夜と葬儀両方に出席する場合には、一般的に通夜に持参します。
金額の目安
香典の金額は、故人との親しさの程度や地域の慣習、故人の社会的地位などによって異なりますが、一般的には、ご両親の場合は10万円、ご兄弟で5万円位が多いようです。また、職場の同僚や、ご近所の方の場合は、5千円程度が目安とされています。
いわれ
香典は、死者に香をお供えする代わりに、金銭を差し出すという意味がありました。また、昔から、葬儀の時には、地域の人が相互に助け合う目的で、米や食物などをお供えし、香典としました。香典の「典」は、本来は尊い書物(仏典など)の意味があり、香奠の「奠」の字は、神仏に物を供えて祭るという意味があります。

会葬時の作法

仏式葬儀/お焼香の作法
1.祭壇の少し手前で、僧侶と遺族に一礼します。
2.祭壇の前で、両手に数珠をかけ一礼し、合掌します。
3.香を親指、人さし指、中指でつまみ、額のところまでおし戴き、香炉に静かにくべます。
4.焼香が終わったら、再び合掌して一礼します。
5.前向きのまま祭壇前から下がって、僧侶、遺族に一礼して自席に戻ります。
※宗派により、焼香の作法は異なります。なお、浄土真宗では、焼香に際して香を額におし戴きません。

宗派によるお焼香の作法の違い
宗派 焼香 線香 本尊
天台宗 1回~3回 1本~3本 釈迦如来/阿弥陀如来
真言宗 3回 3本 大日如来
浄土宗 1回~3回 1本~3本 阿弥陀如来
浄土真宗大谷派 2回 折って寝かせる 阿弥陀如来
浄土真宗本願寺派 1回 折って寝かせる 阿弥陀如来
臨済宗 1回 1本 釈迦牟尼仏
曹洞宗 2回 1本 釈迦牟尼仏
日蓮宗 1回~3回 1本~3本 本門の本尊大曼荼羅
日蓮正宗 1回~3回 1本~3本寝かせる 本門戒壇の大漫荼羅
※会葬の場合は、進行上の都合もあるので、周りの人のやり方に合わせます。

神式葬儀(神葬祭)/玉串奉奠の仕方

神事で行う「玉串奉奠」は、仏式の焼香にあたるものといってよいでしょう。
玉串とは榊の小枝に紙垂(しで)をつけたものです。
玉串奉奠とは、玉串に自分の心をのせ、神にささげるという意味がこめられています。

1.神職および遺族に一礼してから、玉串を両手で受け取ります。
2.玉串は、右が枝元、左に葉がくるように渡されますから、右手の親指を下にし、左手で支えるように受け、
枝元が胸の高さになるようにやや持ち上げて一礼します。
3.左手で葉の部分を支えながら、右の手のひらを返し、玉串を時計回りに回転させ、枝元を祭壇に向けて玉串案に供えます。
4.遺影を仰いで深く二礼し、2回しのび手(音を立てない)でかしわ手を打って、一礼し、2、3歩後ずさりします。
5.向きを変えて神職と遺族に一礼し、自席にもどります。

キリスト教葬儀/献花の仕方

キリスト教式による通夜や葬儀では、焼香に代わるものとして、献花が行われます。

1.花が右、茎元が左にくるように渡されますから、両手で花を持ちます。
2.献花台の前に進み、花が手前になるように持ち直し、献花台に供えます。
3.そのまま1、2歩さがり深く一礼し、司式者(神父か牧師)、家族に一礼してもどります。
4.キリスト教の信者は、胸元で十字を切ったり、両手を組み合わせたりして、お祈りをささげますが、一般の人にはその必要はありません。

もしもの時の心得

もしもの時に慌てないよう、知っておきたい葬儀の流れや習慣に関する各種情報をはじめ、
挨拶文例やご参列者への一般的なマナーなどをまとめています。



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